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統合失調症の人のための勉強術(科学編)

この記事では、統合失調症の人のための勉強術について簡単にまとめてみようと思います。ここで言う「勉強術」はいわゆる受験勉強のためのものではなく、幅広い「教養」の養成を目的としています(この記事では特に「科学」の習得に重点を置きます)。

 

まず、統合失調症の人にひとまずおすすめな目標は「論理学」と「統計学」に精通することです。僕の個人的な所感としては、これらの学問は特に統合失調症の人に良い影響を与える可能性が高いと思っています。したがって、まずこの二つの学問にそれなりに詳しくなることを目指すといいと思います。

 

また、この論理学と統計学は現代の科学の基礎となっており、科学の勉強に対応する上でもとても有用だと思います。その意味でも、まずはこれらの学問への入門を果たすことは有意義です。

 

では、具体的にどのような手順で勉強を積み重ねて、これらの学問を自分の能力として実装するべきでしょうか? 今度はそれについて書いてみます。

 

まず、小学校レベルの「国語」と「算数」が土台になります。これらの分野に不安がある場合には、まずここから勉強を開始しましょう。基礎的な漢字や文章を正確に読み解く技能はどの学問についても非常に重要ですし、基礎的な計算手法や四則演算のような数の原理によく通じておくこともとても重要です。

 

以上のような国語と算数に精通したら、次は、中学校レベルの「国語」と「数学」が土台になります。これらの分野に不安がある場合には、きちんと勉強しておく必要があります。基本的には小学校レベルの国語と算数をより発展させた形態の体系となっており、より基礎的な知識から徐々に時間をかけて積み上げれば、どちらも十分に習得可能な知識だと思います。これらの分野をよく勉強して修めることで、必要な勉学の基礎を滋養します。なお、小学校レベルの知識にせよ、中学校レベルの知識にせよ、いきなり完璧にマスターする必要はありません。時間をかけて長期的に日々取り組んでいれば、いずれ理解できるようになりますし、そもそもこの世に完全な学問はまだ存在していませんから、最終的にどの学問を志すにせよ、必ず不十分な点は残るものです。だから、不完全でもいいので、自分のペースで少しでも努力し続けることが肝要です。

 

そして、以上のような中学校レベルの「国語」と「数学」に精通したら、次は、いよいよ高校レベルの「国語」と「数学」に精通することが土台になります。これは中学校レベルの知識の発展形としての体系を持っており、徐々に基礎的な知識を確認していけば、十分に習得可能なものです。これらの分野はそれまでの勉学(小学校レベルや中学校レベルの基礎的な知識への習熟)がしっかりしているほどに取り組みやすく、有利になります。したがって、どこか分からない点があれば、より初等的な知識にさかのぼって地道に継続して勉強していくことが有効です。また、完璧主義に陥ると、あれもこれも不完全ということで焦ってしまい、挫折しやすくなりますから、まずは概ねの理解でよしとして思い切って先に進むのも大事です。そうした概ねの理解をすることを何度も繰り返し、復習を徹底してテキストを何度も再読し、問題演習を繰り返すうちに、学問の基礎が養われます。

 

以上の勉強上の手続きをある程度で踏んだ後であれば、十分に大学レベルの「論理学」と「統計学」を学ぶための基礎があるものと考えられます。

 

論理学については野矢茂樹さんの『論理学』(東京大学出版会という入門書がおすすめです。

 

統計学については東京大学教養学部統計学教室の『統計学入門(基礎統計学Ⅰ)』(東京大学出版会という入門書がおすすめです。

 

以上の書籍はAmazon.comなどで購入することができます。個人的なおすすめの入門書としてはこの二冊を挙げることができますが、基本的には論理学にせよ統計学にせよ、自分の好きな入門書で学習するのもいい手だと思います。自分の身の回りにある事物を最大限に活用することが大事なので、その時々で手に入る入門書を使用するのでも構わないと思います。ある特定の勉強において大事なのは、完璧主義にならずに理解や記憶が不完全でも何度も再読を繰り返し、その本に書かれている内容をきちんと自分のペースで焦らずに少しずつ着実に身につけていくことです。

 

さて、論理学と統計学にしっかり精通できれば、現在の時代における「科学」を学ぶための基礎を身につけているものとして考えることができます。現代の科学はどの学問も「論理」と「事実」を基盤として理論を構築しており、ここで論理の分野を司る学問が論理学であり、事実の分野を司る学問が統計学に当たります。したがって、これらの学問をしっかりと学ぶことで、論理と事実の適切な扱いに習熟することができ、結果としていわゆる意味での非論理や非事実に囚われるものとしての統合失調症の「妄想」や「幻覚」に上手く対応するための基礎的な下地を養うことができると僕は考えています。

 

以上の勉強の手順を着実に踏んだ後に、今度は自分に向いている科学の分野を発見することが有効です。そのためにまずは、次の科学上の十個の分野の入門書に気軽にさっと触れてみるのがいいと思います(実際に書籍を購入する前に図書館で借りてきて、軽く眺めてみるのもいいと思います)。

 

  1. 物理学
  2. 化学
  3. 生物学
  4. 地学
  5. 地理学
  6. 歴史学
  7. 政治学
  8. 経済学
  9. 情報学
  10. 数学

 

以上の十個の科学分野を軽く総覧してみて、最も自分にとって分かりがよく、最も自分にとって好ましいと思われる分野を探すことが有効だと思います。そのようにして自分の得意分野を探し出し、それが定まったら、今度はその分野の科学への熟達を目指します。

 

ここまで勉強が進んでくると、その後の展開を一律に方法化することは難しくなります。それぞれの勉強の仕方があるでしょうし、それぞれの資質や適性に応じて向いている方策も変わってくるからです。ただ、どの分野を学ぶにしても、真剣にたゆまずに学んでいけば、色々な有効な発見があると思います。そして、それらの発見のいくつかはあなたの統合失調症の症状を有効に才能として活用する術を与えてくれるかもしれません。自分のペースやユニークなその感性を大切に育てて、極限までそれらの才能を活かし切るのが大事です。どの科学の分野に対して最大の適性を持つかは人によっても大きく違っており、ある人にできることが別の人にはできなかったり、その逆もありえます。天から授けられたあなたの生来の資質が健やかに開花できるといいですね。

 

今回の記事のポイントを以下にまとめておきます。

 

  1. 統合失調症の人には特に論理学と統計学の勉強がまずはとってもおすすめ。
  2. 統合失調症の人も多種多様な適性がありえ、自分の適性を探ることが大事。
  3. 多種多様な学問の中に統合失調症を活かすための術は散りばめられている。