魔法、魔術について合理的に考えてみるブログ

「魔法使いになりたい」、という欲望について真剣に考えてみました。

統合失調症の幻覚などを活用した記憶術について

今日は統合失調症を活用した記憶術について書いてみます。統合失調症の方で忘れたくない記憶がある方はお試しあれ。

 

まず、簡単にシステムを説明します。

 

統合失調症の幻覚って制御できない時期には、めちゃくちゃ感情が大きく高ぶる性質があるのですが、このハイな感情そのものを「記憶」に利用します。

 

何でもないことを記憶することは難しいのですが、統合失調症の人はハイセンスですので、普通は当たり前なことにも多くの妄想や幻覚を感じ取ることができます。これは大きな感情や印象を伴う現象ですので、この確固とした体感を記憶と結びつけることで記憶力を強化できます。

 

具体例を見てみましょう。

 

例えば、数字を見ていて、そこに「色」の幻覚が見えたら、その配色の度合いから概ねの数字の挙動をフェルミ推定などを併用しつつ導くことができます。例えば、その数字が黄色であれば、(僕の場合)その数字の表現する挙動に毒気があります。この場合は、予め何らかの解毒的な方途を用意しつつ、その情報に対することで上手く処理できます。また、この時に、その強烈な色にまつわる幻覚の「印象」それ自体を拝借してしまいましょう。統合失調症における幻覚などの印象は忘れたくても忘れられないほどの強烈なものですが、これに記憶したい物事を「連想」させます。そして、反射的にその記憶の連合が生じるように反復して空想し、連想が自由に羽ばたく場合には無理に抑制せずに、その自由連想を続けます(このことでさらに当該の記憶が強固になります)。すると幻覚の印象がやや穏やかになるとともに対象の記憶が比較的容易に可能になります。ポイントは思考の「言葉のサラダ」を手を加えず、そのまま空想として展開し、心の中に流すことです。こうした自生思考は非常に豊かな多くの印象を生産してくれます(こうして生産された莫大な印象と類まれな強烈な感情が統合失調症の人達の記憶力を強化します)。

 

この記憶術は統合失調症の人々の過度激動(OE)を活用したものですが、共感覚者や双極性障害の人々にもある程度は適性があるかもしれません。

 

この記憶術の注意点としては基本的に「忘却する方法がない」という点です。したがって、覚えるものは慎重に厳選した方がメンタルヘルスにはいいかもしれません。

 

誤って心的外傷にまつわることの記憶(フラッシュバックなど)が起こってしまう場合には、個人的には次のように対処しています。

 

まず、リラックスし、できれば目を閉じ、瞑想します(最初は黙想ではないので注意してください)。次に自分の好きな印象を焦らずゆっくりと一つずつ思い浮かべます。すると統合失調症の素質があれば、やがて自生思考が加速的に生じてきます。後はその高速の思考の流れに身を委ねます。この時のポイントは無理に言語化しないことです。言語がぽつぽつと心に浮かんでくるのは放っておいて良いですが、この作用に「意識」や「意図」などの「志向性」が介在すると既存のフラッシュバックに引き戻されます。トラウマの重さにもよりますが、僕の場合には十分くらい思考を自由に連想させ、流すことでフラッシュバックは改善します。ただし、対処が遅れると記憶が深化し、定着するリスクが高いかもしれません。衝撃的な現象が起こった場合にはなるべく迅速にこの手法を用いています。