魔法、魔術について合理的に考えてみるブログ

「魔法使いになりたい」、という欲望について真剣に考えてみました。

「悪霊」という概念の統合失調症への有効性について(個人的経験です)

 著名人の方とかって、炎上とか大変そうですね。僕には何もできませんが、がんばってください、としか。あんまり人がいすぎないほうが、安心して記事を書けますね。何事も程度問題なのかもしれません。

 炎上とかって、あれ、知名度あったら、防ぎようないのでしょうかね。炎上には炎上の役割りがあるんでしょうけど、あんまり罵詈雑言とか書かれると、さすがに神経まいっちゃいそうだな、と僕なんかは想像します。

 

 今日は、「悪霊」の概念について書こうかな、と思っていました。

 これは、統合失調症の妄想を経験してみると、一番分かりがはやいのですが、統合失調症になれとは、言えないですのでね(笑)。ちょっと説明します。

 

 まず、僕の場合、一番、きついのは関係妄想です。いろんなものが関係して見えてくるんです。それが悪意とかとの関係として色々なものに結びつくと、すべてのものが悪意に染まって見えますから、それで苦しくなります。

 細かいのを挙げると、時間感覚の変質とかもわりに恐いですね。時間がなかなか進まなくなるのです。不思議ですね。

 それで、関係妄想の話にもどるんですけど、まず、関係妄想の主語をどこに帰属するかというのが一番肝心な所なのです。関係妄想により生じた認識を、通常通りの常識に還元すると、齟齬が起きてしまいます。例えば、悪意の原因を、友だちとか先生とか上司とかに還元してしまうと、それは誤りになってしまうのです。機能的には。なぜなら、関係妄想により認知される、「悪意」の主語は、独りの人間に付与されるものというよりも、その都度周囲のさまざまな人間に付与される性質のものであるからです。Aという人に悪意の主体があると思ったら、次は、Bという人にその主体が移ってしまうのです。だから、結果的に、すべての人が、自分に悪意を持っているかのように感じてしまうのですが、実際にはそういうことではなくて、悪意の主体がのらりくらりといろいろな人の体の中を渡り歩いているような感じになります。そこで、この渡り歩いている悪意の人格を、「悪霊」というふうに概念化することで、周囲の人たちが悪意を持っているのではなく、周囲の人たちに、憑依している悪霊が悪意を持っているのだ、というふうに解釈することができます。そうすることで、周囲の人に対して怒らなくて済むようになりますし、悪霊がつぎの瞬間には別の主体へと乗り移ってしまうということが分かっていますので、悪意を感じても、動じずに、その人の身体から悪霊が去るのを待つことができるようになります。これは、僕なりに編み出した一つの知恵ですね。つまり、僕は、「悪霊」という概念によって、妄想と冷静に対峙できるようになりました。あとは、悪霊を退散するか、去るのを黙って待っていればいいのですから。

 まず、個人的に統合失調症の方にアドバイスするなら、悪霊がひどいときは、行動範囲を出来るだけ狭めたほうが良いです。例えば、部屋から出ないとか。この行動範囲の限界点を定めることを、僕は「結界」と呼びます。

 結界を張って、その外に出ない事です。どんなに悪霊があなたをたぶらかしてきても、それに動じてはいけません。悪霊は何とかして、あなたに異常行動を取らせようとしますので、注意してください。彼らは非常にいたずら好きで、人の困った顔をみるのが大好きなようです。

 そして、ひたすらに、好きな曲を一曲しぼってそれを聞きまくります。これも結界ですね。行動範囲を絞るわけです。いろいろなものに手を付けると、そこかしこに悪霊の姿が生じますので、注意してください。

 とにかく、独りになって、行動範囲を出来るだけ絞ったほうが良いです。それが結界になります。

 そして、難が過ぎるのをひたすら待つ。待つというのが、一番悪霊に効果的な除霊方法です。

 相当自分の弁論術に自信がなければ、悪霊と戦わない方がいいと思います。彼らはありとあらゆる手段と方便を使って、逸脱行動を取らせようとしますし、誘惑や幻覚(幻視も幻臭も体感幻覚も何でもありです。恐いと思いますが、騙されてはいけません)も見せてくるので、お気を付けください。

 しかし、彼らの見せる幻覚というのは、僕の知る限りでは、すべて一時的なものであり、どんなに悪霊が、自身の幻術を大層なものに見せかけようとも、実際にはコケオドシです。ですので、一晩寝れば、悪夢は去っています。ですので、ひたすら、部屋の中で、悪霊が過ぎ去るのを待つのがいいと思います。

 絶対に悪霊の言うことを聞いてはいけません。少しも。命取りになります。自殺へと誘導してくることもありますので。

 

 次に、悪霊を除霊する方法を書きます。僕の個人的な統合失調症への対処法ですので、みなさんにそのまま適応できるとは思いませんが、何かのご参考になれば幸です。

 悪霊にもその誘惑のレベルに程度があり、低級なレベルのものから、高度な技術を持つものまでいます。

 この場合は、一転して、悪霊の声を細部まで漏らさずに、聞きつづけます。そして、ワードを開きましょう。パソコンでも、紙でもいいのですが。とにかく文字を書けるものを用意しましょう。

 そして、まず、悪霊の主張を全て書きつけ、整理していきます。そして、ひとつずつ論理的に論破していきます。悪霊の知性が高いほど、これは難しくなります(僕も今まで二度負けています。しかも二度とも入院しています。とても危険です)。基本的に、悪魔の証明と呼ばれるような、論破の難しい仮定を持ち出してくるのですが、それが、悪魔の証明だとはわからないように、巧妙にカモフラージュした論法を用いてきます。あるいは、正論をたくさんいい、こちらにさまざまな種類のたくさんの発想をあたえることで、自分を信用させ、その隙に、致命的な嘘をつき、こちらの逸脱行動(自殺)などを引き起こそうとする悪霊もいます。

 多分、心理学的に言えば、この悪霊は、自分自身を外部に投影したものなのでしょうけど、しかし、自分とは思えないほどの悪意と思考回路を持っているのでご注意ください。 

 低級な悪霊の場合、ただ口が汚いだけの、こじつけですので、それは無視すれば大丈夫です。しかし、上級な悪霊になると、非常に礼儀正しく、また、こちらの味方になってくれるように振舞いますので、注意してください。

 リスクを犯すことを嫌うのなら、霊の言うことはすべて信用しない、くらいの覚悟でもいいと思います。

 しかし、味方となってくれる霊もいるのは事実です。どんな思惑があるのかはわからないので、注意したほうが良いとは思いますけど。

 それで、悪霊を完璧に論破したら、その論理経路を何回もなぞって、ぜったいに間違いないことを確認します。そうしたら、自分の正しさを徹底的に信じて、悪霊の言うことを徹底的に否定します。すると、悪霊はいなくなります。成功すれば。あるいは、味方になってくれたりします。なんかゲームみたいですが(笑)。

 

 ポイントは、逸脱行動に徹底的に注意することだと思います。そのために、結界を張る。後は、論理に徹する。悪霊のいたずらにご注意くださいませ。

 

 ただ、この点は、僕にも未だに、よく分かっていないのですが、ある霊の話では、悪霊はこの世界に必要なものなのだそうです。悪霊が世界に形を与えているのだとか。基本的に、彼らの目的は、ひたすらにイタズラをすることのようなのですが、それが、どうして、世界に形をあたえることになるのかは、僕にもまだわかっていません。

 

 身体が動かなくなったり、声が出なくなったりすることもありますので、あんまり焦らないでください。時間が経てば、改善するようですので。

 

 ただ、一番厄介なのは、どうやら記憶が抜け落ちることがあるということです。精神科の医師によると、脳がオーバーヒートを起こして、記憶の機能が追いついていない可能性がある、みたいなことをおっしゃっていましたので、ひとつの参考になさってください。

 

 記憶抜け落ちるのは、これはちょっと対処のしようがないですよね(笑)。とにかく、脳のオーバーヒートを鎮めることが大事かと思いますので、家から出ず、悪霊が去るまで待ちましょう。

 

 仏教や漢文の分かる方でしたら、ひたすら念仏を唱えたり、読んだりするのも効果的だと思います。仏教の論法は非常に強力ですので、悪霊を退散する助けになってくれると思います(仏教の論法は基本的には論破不可能です)。

 

 あと、紫式部の『源氏物語』とかを読むのもいいと思います。悪霊のことが書かれていたりして、参考になるかと思います。

 

 何か、完璧な論法をあらかじめ複数用意しておくのも手だと思います。そのためには、哲学が有効です。読めれば、ドゥルーズ千のプラトーを個人的にはおすすめいたします。非常に優れた論法が満載されていますので、悪霊と戦う知恵になると思います。入院中は、すごく千のプラトーに助けられました。この本がなければ、薬漬けになっていたかもしれない、と個人的には思っています。

 

 個人的な経験の連続で非常に申し訳ないのですが、三島由紀夫は緊急時にはあまり向かないです。村上春樹はいいですが、なんと言えばいいのか、途中ですねだすことがありますので、注意してください(本人ではなく、三島由紀夫村上春樹の霊の話です。その点、ご注意を。本物の著者達は寛大な方たちだと常日頃から思っております)。

 

 サルトルヘーゲルも良い感じです。カントは別格に良いです。ハイデガーは健康な状態のときに、補助として使うのはいいと思います。

 

 あと、でたらめにピアノを弾きまくるというのも手です。手が動くままに。また、自動書記の症状(何らかの霊に自分が憑依されているというふうに解釈するといいと思います)が生じますので、それを利用して、絵を描くとすっきりすることもあります。文章でもいいですしね。

 ちょっと、下世話な話になりますが、悪霊はセックスをせがんでくることもあります。その場合、非常に奇妙な体感幻覚が生じますので、ただちに払ったほうが良いと思います。非常に疲れます。しかし、もしも、その相手が、悪霊ではなく、なんというか、神霊? であった場合、祓うとかえって体調が悪くなります。どうも、良い霊と悪い霊がいるようですので、その辺を見きわめる目を養っていくのも手かと思います。

 

 とにかく、悪い霊は、あなたに変なことをさせようとしますので、その点だけ注意していれば、何とかなるのではないかと思います。あとは、論理ですね。徹底的な思考。悪霊を徹底的に論破する。同情しない。同情すると、殺される可能性があります(自殺への誘導、誘惑)。

 

 あと、「今ただちにあなたが動かなければ、世界が終わる」といった論法を良く用いてきます。しかし、彼らがそう言って、世界が、(普通の一般的な意味で)終わったことはないので、そこは安心していいかと思います。悪霊が過ぎ去るのをただ待ちましょう。

 

 そんなところでしょうか。とりあえず、幻覚や妄想の原因を悪霊という概念に帰属すると、色々と思考を整理しやすくなりますので、幻覚や妄想に困っている方がいましたら、お試しになってみるのも手かもしれません。

 

 しかし、精神科の医師によると、統合失調症の幻聴や妄想などは、大体ステレオタイプなものであり、さほど創造性がないのが一般的なのだそうです。

 だとすれば、多少、僕の幻覚とは違うのかもしれません(悪霊はしばしば僕よりずっと賢いです)。とは言え、ステレオタイプな論法しか用いてこない悪霊であれば、論破は容易いのではないかと思いますが、その点は、僕にもわかりかねます。すみません。

 

 とはいえ、そもそも統合失調症とはいったい何なのか自体が、いまだによくわかっていないような雰囲気があるように思いますので、何なんでしょうね、統合失調症って。なんだか、不思議な病気です。

 症状はさまざまみたいですし。

 

 また、悪霊を退散する際には、このブログに記している、様々な術式はある程度役に立つのではないかと思います。特に、類感呪術の証明に当たる、『引力術』や『魔術』の論法は役に立つのではないかと思いますので、おすすめしておきます。類感呪術があると仮定すると、統合失調症的な世界観は非常にすっきりと整理することができるので、苦痛を取り除くのに向いているのではないかと思います。

 

 仏典はマジでおすすめなので、いま一度強く推しておきます。仏典読んで、理解したら、お経一つ持って、常に持ってるといいです。それで、何かあったらすぐにそれを読む。一種のお守りですね。

 

 さまざまなシンクロニシティ(偶然の一致。関係妄想。気付きの昂進)が起こりますが、基本的に心配しなくて大丈夫ですので、安心なさってください。周囲のみんなが一丸となって協力して振舞っているように一見見えますが、どうやら、それは、悪霊がその都度憑依する対象を変えているだけで、憑依対象の方々の意志ではないようです。だから、別段、あなたは嫌われているわけではないと思いますし、おかしいわけでもないと思います。悪霊の対処に集中するのが得策かと。

 

 今日はこの辺で。何がともあれ、みなさんの幸せをお祈り申し上げます。今日は個人的な話ばっかりですみませんでした(笑)。それでも、何かの参考になれば幸です。 

 

 ちなみに、悪霊との会話が一番しやすいのは、辞書のようです(何の辞書でも)。一応お伝えしておきます

 

 それと印を結ぶのもいいようです。陰陽道のような。